【建築学生の資格】在学中に目指せるおすすめ11選|就活で有利になる?

建築学生におすすめの資格
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建築に関する資格は国家・民間問わず数多く存在します。

実務経験が必要なものから誰でもチャレンジできる手軽なものまであり、建築学生にとってはどんな資格が取得できるのか気になると思います。

さらに、取得したところで役に立たない資格よりも、将来役に立つ資格を厳選して勉強した方が効率が良いです。

今回は、建築学生が在学中に取得を目指せる、且つ実務に役立つものに絞って11個の資格をご紹介します。

先に「建築学生は資格を取るべき?」かを綴りますが、興味ない方は気になる資格を表から選んで手っ取り早く情報を得てください!

ジャンル資格名
普通自動車免許
建築系二級建築士
二級施工管理技士(第一次検定)
建築CAD検定
建築積算士
福祉住環境コーディネーター
インテリア系インテリアコーディネーター
インテリアプランナー
色彩検定
照明コンサルタント
不動産系宅地建物取引士
目次

建築学生は資格を取るべき?

建築 資格

建築学生の中には、資格をたくさん取ることを目標にしている方も多いかもしれません。

ただ、資格を持っているに越したことはないですが、実は思っている以上に効力がある訳ではありません。

というのも、建築に関する資格は

就活で武器にならない
・資格に関係した仕事ができるとは限らない

という現実があります。

実際に私は、在学中に二級建築士が取得できる学校に通っていたため就活時には既に二級建築士保有者として就活に臨めましたが、それを理由に採用されることはありませんでした。

資格に全振りした学生生活を送るのは危険なので、全ての時間を費やすのはやめておきましょう。

と、不安を煽ることをいきなり述べましたが、もちろんメリットもあります!

知識の証明になる
勉強を通じて学びが深まる

そもそも資格の勉強は合格することが目的になりがちですが、それまでの過程で専門的な知識を得られます。

就活に役に立つわけではないと言いましたが、実際に勉強を通じて、確実に知識が身に付いたことを実感できました。

建築物を観た時、「この形になったのはあの法律の影響だな…!」「この造形はあの建築家の特徴がよく出ている…!」など、より深く建築を楽しめるようになりました。

知識があれば選択肢が増えたり、生活が楽しくなったりするので、ぜひ気になる資格には挑戦してみてください。

建築学生が在学中に目指せるおすすめ資格11選

建築の資格一覧

メリットとデメリットの両方をご紹介したところで、ここからは在学中に目指せるおすすめの資格を11つご紹介していきます。

普通自動車免許

普通自動車免許

いきなり建築系じゃない!思うかもしれませんが、どんな建築系の資格よりも重要なので一番はじめに書きました。

どの職場に勤めようが運転免許を持っていないと仕事にならないからです。

建築系の仕事に就くと、いわゆる「現場」といって設計場所に出向いたり、定期的に行われる工事の会議に行ったりと外出する機会が多いです。

何かしらの調査業務で外出するとなれば測量セットやメジャー、脚立、デジカメなど…とにかく荷物が多く、車での移動が必須になります。

長距離運転ともなれば、運転初心者にとってはハードルが高すぎるので、早めに免許を取得して運転に慣れておきましょう。

二級建築士

二級建築士

やはり建築関係の仕事に就きたい人にとって最初の目標になるのが、二級建築士ではないでしょうか。

建築士法が改正されて実務経験が必要なくなり、受験のハードルはかなり下がりました。

学校によって異なりますが、ほとんどの学校では在学中に必要な科目と単位数さえクリアしていれば、卒業と同時に受験できるようになります。

よくある勉強法として資格学校に通うことが一般的ですが、受講料がかなりかかります…!

製図試験は独学だと厳しいですが、学科試験は独学で十分合格できます。

そのため資格学校に通う場合は製図試験だけサポートしてもらえるコースを受講することをおすすめします。

資格名二級建築士試験
受験資格必要な科目・単位数をクリアしていること(学校により異なる)
受験申込期間4月上旬
試験方式学科(マークシート)、製図
受験日学科:7月第一日曜日
製図:9月第二日曜日
制限時間学科:6時間
製図:5時間
受験料18,500円+事務手数料
合格率およそ20%
公式サイトhttps://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/index.html

二級施工管理技士(第一次検定)

二級施工管理技士

施工管理技士は、その名の通り施工全体に関わる知識を証明できる資格です。

施工の他にも建設業法などの法律も学べるため、実務に直結した知識が身に付く内容になっています。

第一次検定からスタートで、誰でも受験できます。

しかも、この資格は制度の改正により大きく2つの変更がされました。

・第一次検定に合格した段階で「技士補」として認められる
・第一次検定の合格は無期限有効
・第二次検定は実務経験問わず受験可能

以前までは第一次検定(当時は学科試験)と第二次検定の両方に合格して初めて技士として認められていました。

また、第一次検定の合格には有効期限があり、期限内に第二次検定に合格できないと第一次検定の合格すらも無効になってしまう制度でした。

さらに第二次検定は実務経験が必要でしたが、その制度も撤廃されました。

数年前に比べてかなり受験しやすくなった資格なので、将来現場で働きたい方は注目です!

資格名2級建築施工管理技術検定・第一次検定
受験資格17歳以上(第一次検定)
受験申込期間書面申込:令和4年7月5日(火)〜7月19日(火)
試験方式マークシート
受験日11月中旬
制限時間2時間30分
受験料5,400円
合格率およそ35%
公式サイトhttps://www.fcip-shiken.jp/ken2/

建築CAD検定

建築CAD検定

jw_CAD、Auto CAD/Auto CAD LTのいずれかで図面を作成するスキルを身につける検定試験です。

図面が読めるようになるまでは難しいですが、2次元の図面から3次元をイメージする想像力が身につくので、検定試験を通じて図面への理解度が高まります。

私は2級を受験・取得済みですが、1ヶ月ほどみっちり学習すれば取得できます。

jw_CADもAuto CADも実務で使用している企業が多いので、ぜひチャレンジしてみてください。

資格名建築CAD検定試験
受験資格誰でも受験可能
受験申込期間願書受付:令和4年2月1日(火)~2月18日(金)←4月受験の場合
試験方式PCによるCAD図面作成
受験日4月、10月の各日曜日
制限時間准1級:4時間10分
2級:5時間
3級:2時間
4級:2時間(高校の団体受験のみ)
受験料准1級:14,700円
2級:10,500円
3級:10,500円
合格率准1級:20%
2級:56%
3級:73%
4級:90%
公式サイトhttp://www.aacl.gr.jp/

建築積算士

建築積算士

建築に関わるコストについて学べる資格です。

建築業界の数ある職業の中でも、設計士を目指している方に特におすすめ。

私は積算士よりも一つランクの低い積算士補をなんとなくで取得しましたが、いざ設計事務所に入社した時に設計部が積算に携わることが多くて驚きました。

建築積算を専門とする会社もあるので、取得して進路の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

資格名建築積算士
受験資格満17歳以上
受験申込期間6月〜8月頃
試験方式一次試験:四肢択一
二次試験:短文記述、図面作成
受験日一次試験:10月頃
二次試験:1月頃
制限時間一次試験:3時間
二次試験:短文記述試験…1時間
実技試験…4時間30分
受験料27,500円
合格率およそ60%
公式サイトhttp://www.bsij.or.jp/info/cost_shiken.html

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーター

医療・福祉・建築の3ジャンルが学べるコスパの良い資格です。

建築以外のジャンルも体系的に学べるので、医療・福祉を受ける人々の住環境に合う設計の考え方が身につきます。

福祉住環境コーディネーターはメジャーな資格なので、参考者の種類が充実、且つ分かりやすいものが多いので勉強しやすいのもポイント。

医療・福祉の知識が全くなかった私でも3ヶ月程度の勉強で2級を一発合格できたので、長期休みなどを上手く使ってみてください。

この試験は過去問を徹底的にやりこめば十分合格圏内に入れます。

資格名福祉住環境コーディネーター検定試験
受験資格1級:2級合格者
2級:誰でも受験可能
3級:誰でも受験可能
受験申込期間6月〜7月、11月〜12月
試験方式1級:マークシート、記述
2級:多肢選択式
3級:多肢選択式
受験日7月〜8月、11月〜12月
制限時間1級:4時間
2級:90分
3級:90分
受験料1級:12,100円
2級:7,700円
3級:5,500円
合格率1級:12%
2級:85%
3級:85%
公式サイトhttps://www.kentei.org/fukushi/

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、施主から「どんな家にしたいか?」をヒアリングして、そのイメージを反映させる職業です。

快適な住空間を実現するために必要不可欠なので、大手ハウスメーカーから地元の工務店まで、どこの会社にも常駐しています。

さらにはインテリアショップや内装会社など就職の幅が広く、人気の資格とも言えます。

資格名インテリアコーディネーター資格試験
受験資格誰でも受験可能
受験申込期間7月〜8月
試験方式マークシート
受験日10月上旬
制限時間160分
受験料同一年度内に一次・二次両方受験:14,850円
一次試験のみ:11,550円
過去3年以内に一次試験合格済み:11,550円
合格率一次試験:およそ30%
二次試験:およそ60%
公式サイトhttps://www.interior.or.jp/examination-ic/

インテリアプランナー

インテリアプランナー

インテリアプランナーは建築士試験と同じ、建築技術教育普及センターによる資格試験です。

インテリアコーディネーターのようにインテリアそのものを扱う職業と違い、インテリアプランナーは企画や設計なども行うため、どちらかといえば建築士に似た職業と言えます。

実際にプランナーは現場に出向くことが多く、体力も必要となりそうです。

資格名インテリアプランナー
受験資格学科試験:誰でも受験可能
製図試験:学科合格者
受験申込期間3月〜4月(学科)、9月(製図)
試験方式学科試験、製図試験
受験日学科試験:6月下旬
製図試験:11月下旬
制限時間学科試験:2時間30分
製図試験:6時間
受験料学科試験:9,900円
製図試験:16,500円
合格率学科試験:64%
製図試験:26%
公式サイトhttps://www.jaeic.or.jp/shiken/ip/index.html

色彩検定

色彩検定

色が私たちに与える影響や、色選びのセンスを身につけるための検定試験です。

建築学生が色彩を学べば、プレゼンボードやポートフォリオに役立ちます。

卒業制作において大事なのはもちろんコンセプトや設計ですが、プレゼンで印象を残すにはプレゼンボードにかかっています。

これまでたくさんのプレゼンボードを見てきましたが、「色って大事だな〜」と実感するほどに色彩って作品に対するイメージに影響するんです。

プレゼンボードに苦手意識がある人こそ、挑戦してみてください。

資格名色彩検定
受験資格誰でも受験可能(級問わず)
受験申込期間4月〜5月、8月〜10月
試験方式1級:マークシート、記述
2級:マークシート(一部記述)
3級:マークシート
UC級:マークシート(一部記述)
受験日6月、11月(1級は冬季のみ)
制限時間1級:1次…80分
2次…90分
2級:70分
3級:60分
UC級:60分
受験料1級:15,000円
2級:10,000円
3級:7,000円
UC級:6,000円
合格率1級:45%
2級:77%
3級:76%
UC級:87%
公式サイトhttps://www.aft.or.jp/

照明コンサルタント

照明コンサルタント

建築士やインテリアコーディネーターと違い、照明だけに特化した資格です。

マークシートによるテストのほか、講座を受けたりレポートを提出したりとちょっと道のりがある資格ですが、建築において光はとても重要なので学んでおくべきです。

照明コンサルタントになると、住宅のほか店舗や商業施設、音楽ホールなどで活かせます。

キャリアアップのために取得する人もいるので気になる方は学生のうちにチャレンジしてみてください。

資格名照明コンサルタント
受験資格誰でも受験可能
受験申込期間4月〜6月
(2,500名達成の場合は早期締切の場合あり)
試験方式マークシートorWeb、レポート提出、スクーリング
受験日7月〜3月(受講期間)
制限時間
受験料マークシート:29,920円
Web解答(一般):26,840円
Web解答(学割)::19,800円
合格率およそ80%
公式サイトhttps://www.ieij.or.jp/educate/kiso.html

宅地建物取引士

宅地建物取引士

不動産関係の資格で最も有名な「宅建」。

土地や建物の売買をはじめとする不動産取引に関わる業務に携わりたい人にとっては、注目すべき資格です。

宅建士にしかできない仕事(以下)があり、なくてはならない資格です。

  • 重要事項説明
  • 重要事項説明書(35条書面)の記名・押印
  • 契約書(37条書面)の記名・押印

昨今は賃貸物件に住む人が多いので、不動産関係の仕事に就きたい建築学生にはぜひ取得してもらいたい資格です。

ちなみに私は宅建を受ける際、現役宅建士で宅建の試験監督もしている先生におすすめのテキストを聞いたらこちらを薦めてくれました。

やはり現役宅建士が言うだけあって分かりやすかったです、、!

▼おすすめのテキストはこちら

資格名宅地建物取引士
受験資格誰でも受験可能
受験申込期間7月
試験方式四肢択一による筆記試験
受験日10月第3日曜日
制限時間2時間
受験料7,000円
合格率およそ15%
公式サイトhttps://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html

まとめ:資格は選択肢を増やす。

今回は11つの資格をご紹介しました。

資格に関する職業に就く/就かないは別として、資格を取得することは選択肢の幅を増やしてくれます。

建築に関する資格はこれ以外にもたくさんあるので、気になるものがあればどんどんチャレンジしてみてください。

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